さあ“努力“!どんな内容なのでしょうか?
ここまでの流れ的に、精神論の“努力“でないことは予想できますよね😄
自由の制約こそ、、、?
高い生産性は何から生まれるのか?
それは[自由の制約]、そして、これを
「秩序」と言う。
そこから始まる文章でした。これは何を言っているのかと言うと、サイゼリヤの他店舗展開についてです。お店数が増えると、やり方がばらつき、秩序がどんどん崩壊に向かっていく(エントロピー増大の法則)というのが正垣会長の理論🙂
言い換えると、アメリカで生まれ発達した多店舗化のセオリー「チェーンストア理論」によると、
「標準化」とは最良の行動を取るためのキマリを作って、どこの店舗でもすべて例外行動をなくすこと。そのことにより、キマリで、定められた「最良の行動」が個人の習慣となり、やがて組織のカルチャーとなって、競争力の源泉となるという理論。
ややこしくなったので、一言でいうと、
縛りや約束によって、最良の方法をとろうとするからこそ、自分の力を最大限に発揮したり、やるべきことを遂行できたりできる。
てなわけです😃
お店のマネジャーとして、20年やった者として、
強く同意します。社内でもキマリを守ることを推奨されていました。
話しは変わるかもですが、部活の強豪校や一流企業なんかも、もしかしたら同じ要領なのかもしれないと思いました。ある程度厳しい規律の中でこそ、それぞれの個人が個性を発揮できる!そのようなからくりなのかなって思いました。
先のチェーンストアの大義として「最大多数の最大幸福」というものが掲げられていますが、そう考えると、理に適っていますよね!
シンプル→最強
シンプルとは迷いのない状態のこと。
そこにはモノや考え方や、やり方、選択肢が1つしかなく、迷いのないことこそがシンプル。
シンプルになると、全てのエネルギーは無駄なく、滞りなく、力強くまっすぐに進んでいく。
1つに絞るシンプルさは、力強いエネルギーを生み出すということ。
1つのことに特化して、突き詰めていけばいくほど、全てがうまくいくようになる。
特徴があればあるほど、つながりの中で役割を見つけて、必要とされる存在となり、助け合い、補いあっていくことができる。
「世の中すべて、違いができているからこそ調和がある。そのようにして、みんなで1つの世界を構成している」と正垣会長は説く💁
「シンプル」論からここまで展開していく流れ、面白いですね。
また、この章では「ルールやキマりが少ない働き方をしている人は大変だと思う。というのも、自由度が高くなるほど、人間は思うままに行動してしまうから。その結果、計画通りに進まず、混乱が起こり、わがままになり、ムリ・ムラ・ムダだらけになってしまう」とも言っています。
私は3年前に㈱サイゼリ◯を退職し、現在に至るまで、比較的自由な働き方をしています。特に前職に比べたら、自分の可処分時間(自由にコントロールできる時間)は年間通して、10倍くらいになったのではないでしょうか笑
最初はそれが心地良かったですが、半年くらいすると、かなりモノ足りなさを感じていました。そこから読書アウトプットや資格取得、副業、ブログ、最近は海外旅行🛫んかをやり始めましたが、特にキマリがあるわけではありません。そうすると、やはりムダ・ムラが出てくるのは否めないですね😅
私はフリーランスのキャリアコンサルタントになって、全国飛び回りたい!と転職時に考えていましたが、フリーというより最近は「複業」が良いのかなあとか考えています。
強みを活かして1点突破を目指したいのですが、働き方には、ある程度の縛りがあったほうが力を発揮できると思います!
長くなりましたが、てなわけで正垣会長のシンプル最強説(そんなネーミングはつけてない笑)は、私の現在の理想に合致しているという話でした😄
方向性と、目標があれば努力できる!
正垣会長は我流を否定しています。
「我流でやっていると迷う。迷いがもたらすのは無秩序と苦しみ。これでは努力しても良い結果にはならない。サイゼリヤが大いに学んでいる他社として挙げているのは「マクドナルド」。つまり業界ナンバーワン!それらを観察して「自分たちのやり方と比較し、その差が何なのかを気づくことが大切。」また、
ビジネスは【観察→分析→判断→実行】
の繰り返し
ともおっしゃっています。目標やモデルを観察するときのポイントは、小手先だけの真似はしないということ。仕組みやシステム考え方を学ぶことが大切。
やはり、独創性があると思われている企業でも、ロールモデルや基本に忠実なんだなあと思いました。
方向性と目標があれば、努力できる
このコメントはシンプルですが、全人類に必要なことだと思います。「頑張れ」は「理想と現実の差を埋めていけ~」と言い換えることができると私は思っています。つまり、理想がないところでは頑張れない😅現状を把握していないと、頑張れない😅まず、そこを定義すること。
そこから「努力」が始まるのだなあと思いました。
まとめ
さて、「努力」の章でしたが、やはり精神論はありませんでしたね。努力の根本や、観点を変えることで、その取り組み方を説いた内容でした。
30年くらい前の正垣会長のコメントに、
「努力とは、ニュートンの第3法則【f=ma】と捉えると、理科系の人はしっくりくる」と書かれていたことを思い出しました。
f=力 m=質量 a=加速度
”力”とは物体の質量(Mass)に、それを動かす勢い(加速度:Acceleration)を乗じたもの
何か(m)を動かすには、その質量に見合う加速度(a)がないと動かない。それを「努力」と捉える、というわけです。
現状では到底動かないモノも、努力次第で動くなるようになる。それは物理法則が証明している。
という理屈だと解釈しています。
なかなか「努力」をこのように数式にして、把握する人は少ないと思うので、興味深いですよね😄
私は、そこからニュートンの3つの法則を勉強し直し、3つとも世の中の真理を表していると考えています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!