才能とか強みとか

みなさん、自分の才能や強みって何ですか?

…って聞かれて答えられる人はあまりいないと思います。

そんな時、この本がオススメです!

『才能の見つけ方』八木仁平(著)です。

私は『ストレングスファインダー』など、自己理解に関する本を

結構多く読んでいますが、この本は最新(2023年5月発行)ということもあり、

色々なものが凝縮した1冊です!

今回はこの本の内容を少し抜粋し、才能や強みについて考えていきたいと思います。

目次

才能についての誤解

「才能」は100人に1人にしかない、ある程度有名にならなくては「才能」と呼べない、

と思ってませんか?

そんなことはありません!ここを勘違いすると、このあとの話が入ってこないので

まずはぶっ壊しましょう!

また著書の中では、「才能が見つからないのは言葉の分類が足りていないから」とも

ありました。ぼんやりとした言葉で考えているから、才能が見つからない。

そこで、、、

角度を変える、常識を疑う、捉え方を変える

まずはそんなことをやってみて下さい。

前提の公式【才能×スキル・知識=“強み”】

最初にこの見出しの公式を見てしまうと、当たり前のように感じますが、

実はここには優先順位があります。

それは「才能」が先だということです。

才能を未発見のまま、資格取得などのスキルに走ってしまうと、強みにはならないということ。

わたしを例にすると・・・

良くも悪くも人の反応を気にしすぎてしまうという特性があります。

それを【人の感情を敏感に察知する】という強みにまずポジティブに変換します。

で、スキルは【キャリコンの勉強・研鑽課程で培ったもの】とします。

【人の感情を敏感に察知する】×【キャリコン(傾聴など)スキル】=強み

という公式が成り立ちます。

なるほど~。どちらか片方だけでは、世間に通じる(お金が発生するレベル)になるかは

微妙ですもんね。

上記の公式はシンプルですが、その【才能】や【スキル】は1項目ではなく複数存在すると思います。

わたしの例⇒才能に【人の長所を見つけること(が好き)】、スキルに【ロジカルシンキング(を学んでいる)】を

先の公式にさらに掛け合わせることで、より対人支援の強みを活かせそうですよね!

才能を見つける“5つの問い”

Q1. 他人にイラッとすることは何? 

→ 自分が当たり前にできていることだから、他人ができてないことが不思議という論理。     

 わたしの例)機嫌が悪くなると攻撃的になる、やたら短気、文句ばかり …人にイラッとします。

…ということから、【機嫌に左右されない(でいたい)、人を攻撃しない、文句言う前にできることをする】

 ~あたりが才能(?)なんでしょうかね。この文脈では。

Q2. 親や先生によく注意されたことは?

→ 環境やTPOが変われば活かされることが蔑ろになっている

 わたしの例)授業態度にムラがある 落ち着きがない 盛り上げるのはいいがハメを外しすぎ

…だとすれば、まずポジティブ変換すると

【メリハリがつけられる、変化の多い環境が好き、楽しむことを最上位目標に掲げる】

 ~あたりが才能(?)なんでしょうかね。この文脈では。

Q3. やっちゃダメと禁止されると辛いことは?  

→想像するだけで息苦しい環境は?

 わたしの例)人に話しかけられない環境、本音を話せない環境

・・・このことは、才能とは「ついやってしまうこと」という定義に基づいています。

つまり、禁止されて辛いくらいのものが才能。

話は逸れますが、本音で話ができない時間が1日のうち半分以上占めるのって誰でも辛いっすよね~。

Q4. 短所を「だからこそ」で言い換えると、、、

 →人間は誰しもネガティブな面に目が行き勝ちです。それをネガティビティバイアスと言います。

それは生存本能が作動しているので、悪いことではないです。

その本能を利用して、見つけやすい「短所」から才能・長所へと変えていけば良いわけです。

その時の魔法のフレーズが「~だからこそ」

  わたしの例)飽きっぽい 「だからこそ、」新しいことを更新し続けられる

…のような感じで、文章を考えることができれば、あっという間に才能に気づけるってわけです!

ちなみに本書の巻末では、「才能リスト」として1000項目も掲載されています。

Q5. 他人は嫌がるのに自分には楽しいと思えることは? 

 → 頑張らなくてもできることに才能が潜んでいる という原理。  

  わたしの例)細かい掃除、雑用、単純作業、人の話を聞くこと

こういう見つけ方もあるんですね!これを見つけるには、人と協働していく経験が必要ですね。

その中での経験を、解像度高めに思い出していけば、なにか掴めそうです!

才能の“活かし方”

ここまでは才能の見つけ方について。それらをどう「活かす」かが重要になってきますね!

本書では、まず「拡張形成理論」という心理学の考え方を紹介しています。

これは、ポジティブな感情を持つことで、視野が広がり問題解決能力が高まるという考え方。

つまり、長所と短所があるとして、短所を克服すべきか長所を伸ばすべきかの優先順位決めでは、

長所に目を向ければ、短所についての克服法も出てくるのではないかということ。

確かにそうですし、この理論いろいろ言えそうですね!

才能の活かし方①クラフト法

これは他人の成功体験を参考にせず、自分の才能といま取り組んでいることを

結びつけられないかということ。

そのために、以下の3つの質問に答える必要があります。

1.その活動を、あなたが自然とできることと結びつけることはできませんか?

2.過去に他の物事でうまくいったやり方を応用することはできませんか?

3.自分のモチベーションが上がる行動を使うことはできませんか?

才能の活かし方②環境移動法

才能をあぶり出してみたら、「才能が長所として活かせた経験」を抜き出し、

共通する「環境の条件」を見つけてみる

どんなに輝く才能を持っていても、活かせないと勿体ないですよね。

例えば、転職を考えているときにやることは、まずクラフト法で活かし方を見つけること。

そのあとに環境移動法で生かせる場所を過去の自分の経験から探すこと。

シンプルですね~。

私も2年半前に転職をしたのですが、振り返ってみるとこのやり方を

知らず知らずのうちにやっていたなあと思いました。

【才能・強みの言語化➜現状での活かし方➜環境移動のシミュレーション】

そして今、「才能」・持ち味が活きる環境で働けていることを実感しています。

まとめ

『世界一やさしい才能の見つけ方』という本を中心に書いていきましたが、

いかがだったでしょうか?まずは「才能」の捉え方を簡単にすること。

そして、いくつかの問いに答えて才能を見つけていき、その活かし方を考えること。

文字でまとめると、そんなに難しそうなプロセスではありませんが、

実際は時間も労力もかかると思います。でも自分と向き合う時間はとても楽しいものだと思います。

私は転職を考え始めてから、実際に転職するまで2年半かかりました。

その中でやったことは、職探しよりも「自分探し」。もっというと「自分の強み出し」

これができれば、何とかなるだろうと思っていました。

その結果、紆余曲折ありましたが、自分らしさを活かせる環境を見つけることができました。

  転職を考えている方はもちろん、考えてはいなくても何か仕事で不完全燃焼を感じている人や、

いまの自分に自身を失っている人・・・ぜひこの本を読んで自分と向き合うことをおすすめします。

自分と向き合い、自分と対話する

そのことが未来の自分をつくっていくことに、きっと繋がると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次